2011年11月6日日曜日

iOSアプリ開発者への道(9):Cocoaクラスライブラリ その2

Cocoaクラスライブラリは膨大な世界ですから一朝一夕でどうにかなるものではありませんので、焦らずじっくりと時間を掛けて理解を深めて欲しいと思います。

それと、Cocoaを学習すればするほど他の開発言語やクラスライブラリとは基本的な部分で思想・方針に違いを感じることがあるかも知れません。

この時、自分の慣れたプログラミングスタイルに持っていくのではなく、極力Cocoaの流儀に合わせる努力をする事をお勧めします。

例えば、Cocoaクラスを独自のラッパークラスで包んだりとか自分の使い慣れたスタイルに置き換えたりしたくなる人もいるかも知れませんが、長い目で見ればCocoaスタイルに統一する方が良いように思います。

特にメソッド名についてはネーミングからメモリ解放(autorelease)が掛かっているのかどうかを判断する事ができたり、暗黙的な所で「意味」を持っていたりします。

また、現在ではXcodeによって曖昧な部分も警告メッセージが表示されたりしますので以前よりかはコンパイル時にバグを見つける事が容易になったとは思いますが、他の言語と比べて動的な言語である分、実行時にしかエラーが出ない場合も多いですので、コンパイラやデバッガに頼りっきりにならないようにする事も重要です。

特にメモリ管理の理解が不十分ですとメモリ関連の実行時エラー(メモリリーク・ゾンビ参照)には悩まされる事になりますのでこの辺りは十分な注意が必要です。
└Analyzeコンパイル:ある程度はコンパイル時にチェック可能。

あと、javaプログラマ(私もその一人(^_^;))は何かとサブクラスで対応する癖が付いている場合はCocoaのサブクラスに頼らないスタイルに違和感を感じるかも知れませんが、Cocoaのデリゲートやカテゴリといった継承に変わる機能に慣れるようにしてください。

「郷に入れば郷に従え」と言うようにCocoa習得にはCocoaの思想や考え方に従うことが重要であると思います。

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