2011年11月2日水曜日

iOSアプリ開発者への道(5):開発言語(Objective-C)その1

iOS開発の敷居を上げている1つの原因が開発言語である「Objective-C」にあると思います。

C言語はもっとも利用されている言語の1つであると思いますが、Objective-Cとなると知名度は一気に低くなります。

最近でこそiOSの公式開発言語ということで利用者数が上がってきているとの話は聞きますが、それまでは超マイナーな言語でした。

アップルが開発言語にObjective-Cを採用した理由は故スティーブ・ジョブズ氏がスカリーとの対立からアップル社を追われて設立したNeXT社に起源があります。

そのNeXT社の作った「NeXTcube」コンピュータのOSである「NeXT STEP」で採用されていたのがObjective-C言語でした。

昔の事(何年前だったかも思い出せないけど)ですが、私が会社員だった頃にキヤノンの新製品発表会・セミナーに出席した時に初めて「NeXTcube」の実物を見た記憶があります。

当時、既にMacユーザーでしたのでNeXTがジョブスの出した製品という事も知っていましたので、大変興味をそそられたことを覚えています。 当時からデザインが俊逸で心惹かれましたね。
└テンションが上がちゃってへばり付いて触りまくってました。(^^ゞ

米国では金融系会社での採用事例が多かったので、何とか会社を説得して(騙してw)買ってもらおうと試みましたが金額が金額だったので無理でしたが。。。(^_^;)

その後、アップル社が次期OS開発の行き詰まりからNeXT社買収に至り、NeXT STEPが名前を変えてMacOSX(Cocoa)となりMacintoshパソコンのOSに採用されました。

現在のCocoaクラスライブラリのクラス名が「NS〜〜」で始まるのはNeXT STEPの名残だったりします。
クラス名なんて一括置換で変更できたと思うのですが、そのままなのはNeXT技術者の意地なのかも知れませんね。
└ジョブスがアップル社を出た時に一緒にスピンアウトした技術者な訳ですから。

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