2011年11月19日土曜日

iOSアプリ開発者への道(17):収益化を考える

iOSアプリの作成スキルが身に付くと次はiOSアプリで「一儲け」できないかと考えを巡らせているかも知れません。

逆に「一儲け(一攫千金)」を目指してiOSアプリ開発の世界に踏み込んだ人もいることでしょう。

私は「二角取り」ゲームを最初に世に出したプログラマでして、1991年の初公開から現在までの間にいろいろな媒体やゲーム機向けにリリースしています。

当然ビジネスとして企画・開発していますのでiOSアプリについても収益化を目的に参入しています。

iPhoneが初めて世に出たタイミングでiOSアプリをリリースできれば「一儲け」できたかも知れませんが、その時期は残念なことにシステム開発(本職はWindowsベースのシステム開発やWebアプリ開発)の仕事が立て込んでまして、iOSアプリ開発に充てる時間が全く無く初期タイミングを逸しました。(^^ゞ

しかし、iPadを購入して実際に使ってみると最初は「こんなの何に使うのか」という感じでしたが、ある日気が付くとiPadを触らない日がないほどに生活の一部になっていることに気付いてからはiPad用のアプリを作りたい衝動に駆られ現在に至っています。


本題の「収益化」についてですが、まず収益の方法として大きくは下記の3パターンがあるかと思います。

<収益化の方策>
1.有料アプリ化
2.広告収入
3.アプリ売却

「1.有料アプリ化」は一番分り易い方法だと思います。 AppStoreで有料アプリとして販売する方法で販売本数がそのまま収益となります。

「2.広告収入」はアップル社のiAdやGoogle社のAdMob等の広告バナーをアプリ内に表示することでビュー数やクリック数に応じた広告料が収益となります。

「3.アプリ売却」は特殊な形態だと思いますが、ある程度ダウンロードされるアプリになりますといろんな会社から様々なアプローチがあります。 そんな中でアプリ自体を売って欲しいとかAndroid端末用にリリースしたいのでアプリの権利を売って欲しいとかの売却話もありました。

当然、「3.アプリ売却」は一回限りですので継続的に収益を見込める「1.有料アプリ化」もしくは「2.広告収入」が主な収益化方法であると思います。


作成したiOSアプリについてどちらの収益化方法を選択するのか、また有料アプリの場合には販売価格の決定も重要です。
この決定にはアプリの想定利用者属性(年代や性別)やらアプリ用途・利用パターンとかのアプリ自体の分析も必要になりますし、AppStore市場の状況、競合アプリ有無等の分析、プロモーション方法の検討等々、いろいろな情報・要件を統合的に分析して決定する必要があります。

この辺りの判断は非常に難しいと思いますが収益にも直結する重要な決定事項となりますので、一人だけではなく複数人で議論するとか時間を掛けて検討すべきだと思います。


しかしながら、現在のApp Storeはアプリ過剰な状況だと思います。
特にゲームジャンルでは大手開発会社が600円以上の価格のアプリであっても定期的に85円セールとか実施したりしていたり、有名な有料ゲームであってもランキングを上げる目的で定期的に無料リリースしていたりしますので、有料アプリでは最低価格の85円でもダウンロードされない状況なのでかなり厳しい状況だと思います。

個人としてゲームアプリのリリースを考えているのであれば無料アプリとして公開して広告バナーによる収益が良いかも知れません。

私の実績だけなのであまり参考にならないかも知れませんが、ダウンロード数が多く見込めない有料アプリの購入収益より無料アプリの広告収入の方が安定しており、長期的には良い結果につながっていくと思います。

最後に、繰り返しになるかも知れませんが現状のAppStoreでランキング入りするのは至難の業であり、iOSアプリで収益を上げる事自体が難しいということを心に止めておいてください。

しかしながら、iOSアプリ開発スキルを持った人材は引く手数多の状況ですからiOS開発スキルを付けること自体は大変貴重なスキルになると思います。

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